7月初旬から降り続いた豪雨のために、バングラデシュの広範囲で洪水や土砂崩れが発生。
2026年7月12日時点で51人が死亡。また38,422人が避難生活を余儀なくされています1。
海外事業プロジェクト・コーディネーターの中嶋から現地の報告が届きました。
1 United Nations, Bangladesh: Flash Flood and Landslides – Situation Report #1, 13 July 2026.
7月21日にコックスバザール県のチョコリア郡の洪水被害が最も著しい地域を訪れました。
最初に避難所に行きましたが、車で村に入ることができなかったため、三輪タクシー(トムトム)で10分ほど移動しました。7月5日から13日まで続いた雨により、水位は最大で約1.8メートルに達しました。現在は水が引いていて、人々は自宅に戻っています。3千人ほどの人口のうち500人以上が家畜とともに避難したそうです。自宅にある米なども運び込んだそうです。この避難所は通常、学校として使われていますが、1階あたりの広さは100平方メートルあるかどうかで、屋上を含めて4階建てなので1人あたりのスペースは小さかったことと思います。

何人かの住民に健康や医療へのアクセスなどについて尋ねました。発熱、皮膚疾患、高血圧、糖尿病を抱えた人々がいます 。ただ、この村には診療所がなく、多くの人々は処方箋もなく、薬剤師がいない薬局で適当に薬を買うそうです。数キロ先に公立の基礎診療所があるのですが、多くの人々はそのことを知らなかったり、そこに行く交通費が払えなかったりするようです。また、この施設には職員が1人しかおらず、薬がなくなると休むそうです。私たちが訪ねた時も閉まっていました。他の施設も同様に、人手不足で十分に機能していません。食料配布を行うNGOは来ていましたが、保健医療分野の支援を行う団体は皆無でした。地元の行政事務所は予算不足のため、洪水に対して何も対策を講じられない状況です。
雨は断続的に降っています。今後も洪水のリスクがあると懸念されます。

世界の医療団は下記サイトでバングラデシュ水害への緊急支援を呼び掛けています。
どうかあたたかいご寄付をお願いします。