メドゥサン・デュ・モンド
(世界の医療団)とは

©MdM

世界の医療団とは


人道医療支援に取り組む国際NGO


国籍、人種、民族、思想、宗教などのあらゆる壁を越えて、世界各地で「医療」から疎外された人々の支援にあたること、それが私たちの活動です。世界81ヶ国で388のプログラムを実施、医療倫理に即しながら医療サービスの提供や地域社会に密着したアプローチの導入を行うことで、医療にまつわる社会的決定要因に影響を与えるべく活動する個人や地域社会を支援します。

必要な医療にアクセスできない原因、医療支援を実施する上で障壁となるもの、人権を侵害するものやその現状について「証言」します。医療へのアクセスを容易にし、人権の尊重を促すよう国内外の関係当局に向けた呼びかけを行っています。また、政策決定の過程に働きかける「提言」を行うことで、すべての人がアクセス可能な全国レベルの医療制度の確立を目指しています。

支援を必要とする地で持続的な変革を成し遂げるには、住民の一人一人が主体的に自らの健康に関わる能力を持たねばなりません。世界の医療団は、現地のニーズに応える公衆保健衛生政策の実現に取り組む人々を支援するほか、医療の専門知識と非医療のノウハウを融合させ、医療の専門性と民主主義を反映した積極的な施策を実行します。

世界の医療団(Médecins du Monde:MdM) の一員として、医療サービスへのアクセスを阻むいかなる障壁も存在しない世界、そして医療へのアクセスが一人一人の権利として確立している世界を希求します。


©Kazuo Koishi


活動理念


社会正義


社会正義こそが、医療サービスへの平等なアクセス、基本的人権の尊重、連帯意識の共有をもたらすと信じます。

自立支援


現地パートナー、地域社会とその代表者とともに、社会的、医療的に弱い立場にある全ての人々それぞれが属する社会環境の中で行動し、自己の健康に対する当事者となり、自らの権利を行使するための支援を行います。

独立性


私たちの組織はすべての政治、宗教、財政による権力、利害から独立しています。私たちは活動プログラムやその手法の選択において、独立しています。私たちは、あらゆる形態の従属を拒否し、ともに活動する人々と地域社会との対話を大切にします。

コミットメント


無償ボランティアと有償スタッフからなる献身的かつ社会正義を希求するプロ集団として、私たちは医療を提供し真実を証言します。私たちの多様性を活かし、社会変革を模索する人々を支援します。

そして、バランス


国内での支援活動と国際的な活動、緊急プログラムと長期開発プログラム、医療の専門知識と医療以外のノウハウ、公的資金と民間からの支援、私たちはそれぞれのバランスを尊重しています。このバランスこそが、私たち組織の妥当性と独創性を左右する鍵となるのです。


©MdM


財務の透明性


世界の医療団は非政府組織であり、政治的、宗教的に公正・中立を貫き、あらゆる権力から完全に独立した自由な立場から医療支援活動を行っています。国連、各国政府など公的機関からの援助を35%以下に制限し民間からの寄付金(個人・法人)の割合を65%以上に保つことで、自由な活動が保証されます。



世界の医療団:中心となる4つの活動


紛争と緊急援助


世界の医療団は、紛争などによって医療システムが崩壊されるなどの危機に対し、迅速かつ効率的に対応します。世界中で発生しうる紛争、自然災害や感染症などの危機的状況においても、医療チームを派遣し、あらゆる手段を講じて現地の医療システムをサポートします。
災害支援では、コミュニティに持続的な効果をもたらすインフラの再建と強化を図る方法を模索、その対策を講じます。現地パートナーを支援することで、将来的に起こりうる危機的状況に備え、誰もがアクセスできる持続可能な医療システムを再構築します。


©Lam Duc Hien


難民・移民支援


難民危機が世界中に広がりをみせる中、難民・移民への医療提供は喫緊の課題であり、世界の医療団の中心的な活動になっています。国籍や在留資格の有無、祖国を離れた理由などに捉われることなく、どこにいても誰もが質のよい医療にアクセスできなくてはなりません。
難民、移民の医療アクセスの確保、そして難民支援の現場に従事する医療スタッフの育成を実現する柔軟かつ包括的な健康保険制度を提唱します。


©Marcos Moreno


ハ-ムリダクション


HIV/エイズやC型肝炎など感染症リスクが高いセックスワーカーや薬物依存症患者、性的マイノリティーなどの社会的弱者は蔑視され、医療サービスから除外されてしまうことがあります。特に同性愛が違法だとされている国々では、その傾向が顕著です。
性的ライフスタイル、個人の選択を尊重し、中立的な立場による診療をこころがけること、それが私たちのハームリダクションに関する考え方です。誰もが医療サービスから疎外されることがないよう、偏見や差別と闘い、社会を変えていくための政策提言やキャンペーンを行います。


©Olivier Papagnies


性と生殖に関する健康と権利


避妊や中絶が認められていない地域、性的マイノリティーが医療ケアから疎外されている地域を中心に、性と生殖に関する健康と権利の保障を推進します。人工妊娠中絶は、基本的人権のひとつでもあり、またジェンダー平等実現の基盤となりうるものです。
また、世界の医療団は乳児死亡率ならびに妊産婦死亡率の低下に向けた取組みを行っています。未然に防ぐことができる妊娠や出産時の合併症によって、1日あたり何百人もの女性や乳児が死亡しています。
セクシュアル・ヘルスにとって障壁となる要因を取り除くため、現地の団体や専門家と協働、時に直接的な政治行動や法的措置を含む活動をも実施します。パキスタンのような家族計画や中絶が違法とされる国、性と生殖に関する権利が侵害されているコンゴ共和国などにおいての介入活動は、容易なことではありません。しかし、よりよい変革をもたらすために、飽くなき挑戦を続けています。


©Kristof Vadino


世界の医療団のネットワーク


世界81ヵ国で19,000人が388のプロジェクトを実施しています。(2016年度)

サブサハラ・アフリカ:24ヵ国にて74プログラム
南北アメリカ:13ヵ国にて45プログラム
アジア:9ヵ国にて17プログラム
中東および北アフリカ:11ヵ国にて33プログラム
欧州:17ヵ国にて9プログラム
オセアニア:1ヵ国にて1プログラム
国内プロジェクト
南北アメリカ:3ヵ国にて11プログラム
欧州:11ヵ国にて187プログラム
アジア:1ヵ国(日本)にて3プログラム

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ボランティアに支えられています。