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スマイル作戦ミャンマー2017 現地レポート

形成外科手術を必要としながらも、その機会に恵まれない患者たちに手術を行うスマイル作戦。
今回で11回目となるミャンマーでのスマイル作戦が、2017年12月10日から12月15日にかけて同国マンダレーで実施されました。
これまでバングラデシュやミャンマーなど6回のミッションに参加した辻之内幸恵看護師によるレポートです。

スマイル作戦ミャンマー2017 現地レポート 今年2回目のマンダレーでのスマイル作戦ミャンマー・ミッション。前回は、熱傷や腫瘍などの比較的大きい手術が目立ちましたが、今回は口唇口蓋裂など細かな手術が多いように思いました。手術が始まると、組まれたスケジュールを確認しながら「器械がかぶる」と思ったら、すぐさま医師にコンタクト。なるべく支障のないように且つ時間の無駄にならないように考え、実行を心掛けました。私自身ミッションに参加するのは6回目。毎回、起こる何かしらの問題に向き合うのが楽しいと思えてしまうあたり、この仕事に向いていると感じてしまう自分がいます。

手術中はただただ円滑にまわすことを中心に考えているので、患者との関わりはあまりありません。また、ミャンマースタッフはとても協力的でこちらの手助けがほぼ必要なく、安心して任せることができます。

術後回診では、少しでも患者と接触し、目に見えて術前術後の違いがわかること、患者や家族から喜びが伝わってくるのを感じて、私自身が嬉しくなります。
中でも、半年前に足首の瘢痕形成で植皮した男の子には感動。以前は歩く際に、踵しか着けられず歩きにくさがあったが、今ではスタスタ歩いている。言葉はわからないけれど、男の子の母親も息子の足を触りながら嬉しそうに、その変化を説明してくれているようでした。

また別の患者さんは、首の瘢痕で可動域を広げるための手術で来院。小さな身体に大きくメスを入れて皮弁を作るのは大変でした。手術直後は熱もでて苦しそうな姿がいたたまれなかったのですが、帰国前には元気になっていて一安心。術前は横を向く時に身体ごと動かす感じだったり、後屈もできない状態だったが、少し可動域が広がったようでした。不自由さが少しずつ改善され、これから色々なことができるようになる、半年後にはきっと今より素敵な未来が待っているのだろうと。
続けて同じ場所でのミッションに参加すると、こうした変化を見ることができて、患者さんの喜びを私自身も共有させてもらっているように思います。

最後に、ミッション参加にあたり事前準備にご協力くださった方々、いつも素晴らしいサポートをしてくださる現地スタッフの方々に深く感謝いたします。

看護師 辻之内 幸恵


第11回スマイル作戦ミャンマー


活動地: ミャンマー・マンダレー総合病院

日程: 2017年12月10日~12月15日

派遣ボランティア:
 森岡大地、古賀康史(形成外科医)
 阿久津麗華(麻酔科医)
 辻之内幸恵(看護師)

手術と診察:
 診察人数 34名
 手術人数 22名

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