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メキシコ地震続報: 医療が不足している地域へ緊急支援チームを派遣

9月19日13時14分頃(現地時間)、メキシコの首都メキシコシティから約120キロ南のプエブラ州の近くを震源とした、マグニチュード7.1の大きな地震が発生しました。震源地から50キロ内には89万人以上の住民がいます。この地震により、324人が犠牲となり、40人以上が未だ行方不明です。

地震により多くの建物が倒壊し、現在、メキシコシティにある特に被害の大きかった2つの総合病院は、部分的にしか機能できていません。そのため、数十人の患者が別の医療施設に移されました。
この緊急事態を受け、メキシコ政府は直ちに移動クリニックを派遣し、病院や保健センターでは、すべての人が無条件で治療を受けられるようにしました。メキシコ精神医学研究所は、移動クリニックの派遣と、被災者のこころケアのための電話相談を開始しましたが、メキシコシティだけで9,145件の診療と相談がありました。このような取組みが行われていますが、メキシコシティ以外の遠隔地においては、特にメンタルヘルスに従事する現地当局の人員が圧倒的に不足しているため、NGOや市民社会のボランティアとの協働関係が築けておらず、外部からの支援が機能していない状態にあります。

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世界の医療団は、1994年からメキシコで活動しており、2005年からは16年間にわたり、グアテマラとの国境沿いの南東部チアパス州において、難民に対する保健衛生プロジェクトを実施しています。今回の地震への対応としては、すぐに必要なデータを収集し、医師、心理カウンセラーを含む緊急支援チームを構成しました。そして、チームをプエブラ州とモレロス州の特に支援が足りていない地域へ派遣し、メンタルヘルスの視点から医療ニーズを特定、現地で活動する他団体と協働して支援を行っています。

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