謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は皆様のご理解とご支援により、多くの方を医療につなげることができました。
武力紛争の数は世界中で100を超えており、自然災害も規模とその件数が増え続ける一方です。そのたびに人々の生活の基盤となる病院や学校が破壊され、住み慣れた町を離れざる人が増えています。
この年末にはガザで活動する37の団体がイスラエルにより活動停止を命じられています。
国際NGOの役割は、あらゆる人道分野において代替不可能で特に保健分野ではガザ地区の野戦病院の約60%を国際NGOが運営または支援しています。NGO登録が抹消されれば約3分の1の施設の即時閉鎖を招いてしまいます。私たち世界の医療団も今後どのように支援を続けていくか協議中です。
また、年が開けてから米国によるベネズエラへの攻撃が起きました。ベネズエラでも世界の医療団は活動をしています。ベネズエラおよび周辺諸国の人びとに与える影響を注視しています。
どのような時でも最も影響を受けるのは、社会の中で最も脆弱な立場の人々です。
日本では、先月日本政府が多くの政府の保健、財務関係者を招致して、誰もがどこにいても差別なく、公平で質の高い医療サービス(予防、治療、リハビリなど)を受けられるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けてできることを話し合ったばかりです。日本では当たり前に行われていることも、海外ではまだまだ当たり前ではありません。世界の医療団の活動国のラオスでは、予防接種がようやく根付き始めました。医療を受ける権利がしっかりと担保される世界を目指し、世界の医療団は活動を続けます。
本年も引き続きよろしくお願いいたします。
世界の医療団 事務局長 米良彰子