子どもを含む8人が死亡
6月10日午前11時5分(パレスチナ時間)、デイルエルバラにある世界の医療団の事務所の建物がドローンによる攻撃を受けました。
事務所はイスラエル軍に明確にわかるよう場所が伝えられ、登録されていました。当初の報告によると、この爆撃により少なくとも8人が死亡しました。うち4人は子ども、10代の若者、3人は建物の最上階にいて、爆弾の直撃を受けました。その日はイードの祝日のため、攻撃当時、世界の医療団の職員は建物内におらず、スタッフは全員無事です。
世界の医療団は以前からこの建物に事務所があることをイスラエル軍に伝えていました。この建物は公式には「非紛争地域」と宣言されており、人道支援調整協定に基づきイスラエル軍の攻撃から守られています。しかし、過去のイスラエルによる攻撃と同様、世界の医療団は、建物から避難したり、建物内にいる可能性のある人々が身を守れるよう事前の警告を受けていませんでした。
攻撃後、ガザ地区における人道支援従事者の移動の許可と調整を担当する調整連絡事務所(CLA)は、世界の医療団からの連絡に、何の説明もしていません。
この建物はデイルエルバラ地区にあり、多くのNGOの事務所が集まるこの地域は、これまでガザにおける爆撃や破壊の被害を比較的免れてきました。この地域は、ガザ地区北部とハン・ユニス地域からの避難民も避難させており、同地域における世界の医療団事務所の人道的重要性を浮き彫りにしています。
今回の攻撃は、紛争地域で活動する民間人と人道支援団体の両方を保護する国際人道法の重大な違反です。