1月1日に発生した能登半島地震の被害にあわれたみなさまにお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになりました方々のご冥福をお祈りいたします。

世界の医療団は石川県に活動拠点がないことから情報収集と対応の検討を続けていましたが、この度、県内で活動するNPO法人 You-Iと連携し、支援を開始することになりました。
NPO法人 You-Iは、県内の地域社会の国際化、文化及び経済の発展に寄与することを目的として石川県で設立された団体です。石川県には約1万7000人（令和4年度 石川県）の在留外国人がいます。今回の被災地では、技能実習生など漁業関係者の方が多く、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、フィリピンなどの国籍を持つ100名近い方が避難されています。私たちの食を支えているにもかかわらず、外国籍の方には行政の支援が届きにくく、避難所に断られる方も出ています。また、ハラルフードなど災害時には後回しになりがちですが対象者には切迫した課題です。

世界の医療団では、これまでの活動で培ったノウハウを活用し、これらの方々を対象に、現地で拡大が懸念されている感染症対策のための情報提供と、マスク、消毒液などの対策物資、またハラルフードの配布を実施します。現地NPO法人 You-Iの協力を得て、多言語で展開します。
さらには、災害によって恐怖や不安など、トラウマに苦しむ方に、少しでも軽減できるよう精神科医によるメンタルヘルス相談を予定しています。
災害は発生したその後も長期にわたって影響が続きます。時間がたつにつれ報道も減り、人々の関心も低下していきますが、支援の必要性は変わりません。特にこころの健康は生活を再建していくにあたっても大きな鍵になります。

これらの活動にはみなさまのあたたかいご支援が必要です。
ご協力をどうぞよろしくお願いします。