世界の医療団とは

世界の医療団とは

世界の医療団は1980年にパリで発足した、世界各地に医療・保健衛生分野の専門スタッフを中心に派遣し、人道医療支援に取り組む国際NGOです。国籍、人種、民族、思想、宗教などのあらゆる壁を越えて、世界で最も弱い立場にある人々に支援の手をさしのべることが、私たちの活動です。

使命

第一の使命「医療支援」
世界各国に医師・看護師を中心としたボランティアたちを派遣し、自然災害や武力紛争、疾病、外傷などに苦しみながらも治療を受けることができない環境にいる人々の医療支援にあたります。「医療支援」とは、緊急時の治療や医薬品・医療物資の調達、供給だけではありません。現地の医療保険制度の構築や復旧を支援し、住民が差別なく必要な医療へアクセスできるようにすることも含み、現地医療人材の育成も積極的に行っています。
また、必要な医療を受けることのできない人々は、国外ばかりではなくネットワーク事務局のある国内にも多くいます。世界の医療団のフランス、ドイツ、アメリカ、日本など15カ国全ての事務局組織がそれぞれ、国内の様々な医療弱者に対する支援を展開しています。

第二の使命「証言/アドボカシー」
あらゆる人が必要な医療にアクセスできない原因 、弱い立場の人々に医療支援を実施する上で障壁となるもの、人権や人間の尊厳を侵害するものを「証言」し、多くの人に現状を伝えることを世界の医療団は「証言活動」とし、第二の使命に位置付けています。また、状況を抜本的に改善するべく、政策決定に携わる人々へ訴えかける「政策提言(アドボカシー)活動」も私たちの使命の一つです。

ビジョン

世界の医療団(Médecins du Monde =MdM) の一員として、医療サービスへのアクセスを阻むいかなる障壁も存在しない世界、そして医療へのアクセスが一人一人の権利として確立している世界を希求します。

活動理念

社会正義
社会正義こそが、医療サービスへの平等なアクセス、基本的人権の尊重、連帯意識の共有をもたらすと信じます。

自立支援
現地パートナー、地域社会とその代表者とともに、社会的、医療的に弱い立場にある全ての人々それぞれが属する社会環境の中で行動し、自己の健康に対する当事者となり、自らの権利を行使するための支援をします。

独立性
私たちの組織はすべての政治、宗教、財政による権力、利害から独立しています。私たちは活動プログラムやその手法の選択において、独立しています。私たちは、あらゆる形態の従属を拒否し、ともに活動する人々と地域社会との対話を大切にします。

コミットメント
無償ボランティアと有償スタッフからなる献身的かつ社会正義を希求するプロ集団として、私たちは医療を提供し真実を証言します。私たちの多様性を活かし、社会変革を模索する人々を支援します。

そして、バランス
国内での支援活動と国際的な活動、緊急プログラムと長期開発プログラム、医療の専門知識と医療以外のノウハウ、公的資金と民間からの支援、私たちはそれぞれのバランスを尊重しています。このバランスこそが、私たち組織の妥当性と独創性を左右する鍵となるのです。