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シリア系米国人医療協会、世界の医療団、シリア・ダルアーの医療施設の緊急保護と人道支援の介入を要請

ここ数日、シリア・ダルアーでの空爆による攻撃が激化しています。
現地からの報告によると、6月に入りわずか5日までの間に、空襲、タル爆弾、迫撃砲、ロケット砲、起爆薬などを原因とする火災が330件発生しています。
これら攻撃はシリア政府とその連合軍によるもので、先月の165回にもおよぶ空爆がその攻撃の激しさを物語っています。

6月2日、Noaimahの市民約4千人が避難せざるをえない状況になりました。
Al-Noaimahisはこの地域で唯一の医療施設がある地域ですが、SAMSが支援する病院は爆撃により破壊されました。6月4日、戦闘機はダルアーの難民キャンプとアル・サド道路を標的とし、120発のミサイル、53のタル爆弾、25回の空爆、砲弾による攻撃があり、3名の市民が死亡しました。その数日前には、ダルアーの農村地帯が空爆を受け、市民の食糧となる農作物が焼き尽くされました。

空爆や砲撃によるダルアーでの暴力拡大は、住民の生活に大きな影響を及ぼしています。「ダルアーの市民はこの許しがたい組織だった攻撃に対し、なす術もありません。ここに安全な場所はありません、病院さえも。一般市民に対する無差別な攻撃を中断し、医療施設を保護しなければ、状況は悪化する一方だろう。」SAMSの理事長で医師のDr. Ahmad Tarakji は述べています。

世界の医療団アメリカの理事長で医師のロン・ウォルドマンは「これら国際人道法を侵害する一連の暴力行為を強く非難する。ダルアーの無実の市民にも医療を保障する権利が行使されるよう、国連とすべての紛争当事者はジュネーブ条約とこれまでの国連決議を尊重した振る舞いをしなければならない。」と話しています。

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