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第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告

ハウジングファースト東京プロジェクトでは「ハウジングファースト」モデルの普及を目的とし、昨年度おそらく日本では初となる「ハウジングファースト」をテーマとした国際シンポジウムを東京にて開催しました。

第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告
全国区での普及、また政策提言活動に向け一石を投じる啓発活動へと結び付けたく、今年は東京2016年11月5日(土)、大阪2016年11月6日(日)の日程で第2回ハウジングファースト国際シンポジウムを開催いたしました。

第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告
なぜ住まうことから始める(ハウジング・ファースト)と回復(リカバリー)するのか ~世界と日本の現場から~ をテーマに、行政をはじめとする支援側の実践者の皆様、市民の皆様に向けて最新の「ハウジングファースト」の国内外の取り組みをご紹介するほか、多彩なパネリストたちによるパネルディスカッションが行われました。

第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告
アンケートで寄せられたご出席者の皆様からの感想や意見から、改めてハウジングファーストへの関心の高さと期待が伺われ、主催者、共催者一同大変うれしく思っております。
ハウジングファースト東京プロジェクトにおいても、更なる実践につなげていくほか、日本でのハウジングファースト型支援の普及と理解促進により一層取り組んでまいります。

第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告

東京


第一部では、医師でフランス政府機関DIHALにおいてフランスのハウジングファースト・プログラムのナショナル・コーディネーターを務めるパスカル・エステカアンディ氏より、フランスでのハウジングファースト政策について講演いただきました。続いてハウジングファースト・モデルによりアパートへ入居した皆さんとソーシャルワーカーなどが自身の経験などを対談形式でお話しました。

エステカンアンディ氏を含め、ハウジングファースト東京プロジェクトのメンバー -ファシリテーター:向谷地 宣明 氏(コミュニティーホームべてぶくろ、ひだクリニック)、パネリスト:稲葉 剛 氏 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授、一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事)、渡邊 乾 氏 (作業療法士、訪問看護ステーションKAZOC代表) 、森川すいめい 氏 (精神科医、世界の医療団理事)によるパネル・ディスカッションは、会場の皆様のグループワークをもとにした質疑応答形式で進行しました。

約150名近くの方にご参加いただき、盛況のうち終了することができました。

第2回 ハウジングファースト国際シンポジウム 開催のご報告

大阪


基調講演については、パスカル・エステカアンディ氏のほか、山梨学院大学政治行政学科教授の竹端 寛 氏の講演「支配から支援へ」では、支援者自身の価値観の転換が重要であるというお話をいただきました。

第二部からは、大阪市立大学都市研究プラザ教授の全 泓奎(ジョン・ホンギュ)氏をファシリテーターに、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授の野村 恭代 氏、大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員の掛川 直之 氏、稲葉 剛 氏、世界の医療団ボランティア医師でゆうりんクリニック院長の西岡 誠 氏よりリレートークと称し、それぞれ講演いただきました。

最後に、全員参加のパネル・ディスカッションでは、様々な視点から見たハウジングファーストへの期待、有用性についてのお話がありました。50名近くの方のご出席でしたが、遠方からお越しいただいた方も多く、白熱した雰囲気のうちに会が終了となりました。

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