ギリシャ、モリア・キャンプにおける保護者を持たない未成年に対する性的暴行事件について

世界の医療団は、ギリシャ・レスボス島のモリア難民キャンプの難民受入れ・識別センターで発生した同伴者を持たない子どもへの性的暴行事件の発生に対し、深い悲しみを抱いています。

ギリシャ、モリア・キャンプにおける保護者を持たない未成年に対する性的暴行事件について
9月24日深夜、難民受入れ・識別センターからの依頼を受けて、世界の医療団は医療チームを派遣しました。 事態の深刻さを受けて、センター内ではすぐさま法律に則った適切な措置がとられました。

今回の悲劇が起きたことで、長期にわたり拘束されている保護者のいない未成年者たちに対する対応と彼らが背負う精神的影響について、抜本的な改善策を講じる必要性があることが再び浮き彫りとなりました。

世界の医療団ギリシャは、関係機関に対し同伴者のいない未成年者をまず安全な保護施設へ移管すること、そして早急かつ適切な対応の徹底について、これまで幾度となく主張してきました。

危険かつ困難な旅路を経て欧州に辿り着いた子どもたちを、私たちは断固として守らなくてはなりません。彼らは決して入国管理法の違反者ではなく子どもとして、扱わなければならないのです。

世界の医療団は各行政機関に対し、モリア・キャンプ内の保護者のいない子どもたちが適切な施設に移管されること、また子どもたちの保護について欧州各地での里親制度の導入など、然るべき施策が講じられるよう強く求めていきます。

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