世界の医療団ギリシャ、レスボス島モリアの難民受入れセンターによる同伴者を持たない未成年の拘束について、関係機関に早急な解決策を要請

世界の医療団ギリシャは、2016年9月5日ギリシャレスボス島のモリアの難民受入れセンターで起きた一連の事件に関し、深い憂慮と遺憾の意を表明します。

世界の医療団ギリシャ、レスボス島モリアの難民受入れセンターによる同伴者を持たない未成年の拘束について、関係機関に早急な解決策を要請
9月6日真夜中過ぎ、受入れセンター内でシリアとパキスタンから来た未青年たちの間に諍いが生じました。乱闘の結果、ケガ人が数人発生し、病院へ運ばれる騒ぎとなりました。

レスボス島では、現在約140名の同伴者を持たない未成年が難民受入れセンターに拘束されており、中には4ヶ月間以上も拘束状態にある子どももいます。そして、島にやってくる孤独な未成年者の数は、日に日に増え続けています。

長期の監禁状態は心理上、そして子どものメンタルヘルスに悪影響を及ぼします。パニック発作を起こす子どもたちが増えているのも、その兆候のひとつと言えるでしょう。

世界の医療団は、繰り返し声を上げます。未成年の少年や子どもたちの拘束は今すぐ解かれるべきです。彼らが受入れ申請センターの影響下にあるのは、申請時のみであり、処理後は速やかに適切なシェルターへの受入れ斡旋を行うべきです。
 
厳しい、危険な旅路を乗り越えた移民、難民の子どもたちは、子どもとしての扱いをうけるべきであり、移民法の違反者として扱うべきではないのです。

世界の医療団ギリシャは、難民受入れセンターによる子どもたちの解放と同伴者を持たない子どもたちのすべての適切な保護をすべてのステークホルダーの皆さんに訴えます。同時に現地、国家、国際の行政機関に対し、養子縁組の斡旋、里親制度の制定など適切かつ人権を尊重する対応策を速やかに導入することを求めていきます。

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