第19回ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクール:オルモ・カルボ氏 (Olmo Carvo) に最優秀賞

世界の医療団スペインが開催するルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクールは、今年で19回目となりました。

第19回ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクール:オルモ・カルボ氏 (Olmo Carvo) に最優秀賞
スペイン・カンタブリア州のオルモ・ガルボ氏(Olmo Carvo)の作品、戦火から逃れ、北ヨーロッパを目指し、母国から旅してきたシリア、イラク、アフガニスタンからの難民を捉えた”シェルターでの生存者たち”が最優秀賞を受賞しました。
ハンガリーのロスケにある難民キャンプのほか、セルビアとマケドニア、そしてギリシャとの国境沿いの難民滞留地にて撮影されました。
オルモ・ガルボ氏は第17回のコンクールにおいても受賞しており、2度の受賞はコンクール史上初となります。今回は300点以上の応募から、最優秀賞に選ばれました。
今回、最終選考に残ったのは、ペルーの武装組織センデロ・ルミノソとペルー軍との抗争を題材にしたペルーのミゲル・メイハ・カストロ氏(Miguel Mejia Castro)の「帰還-1980年から2000年までの罪なき犠牲者たち」 、そして地中海の人道危機を別の角度から捉えた一枚、サンティ・パラシオ・ブラウン(Santi Palacios Brown)氏の「ヨーロッパを目指す幾千もの命の危機」 -トルコからギリシャにあるレスボス島へプラスチック製の脆いボートで海を越える1人の難民の姿をうつしたもの、最後はハビエル・グイハロ・バグル氏(Javier Guijarro Bagur)の「マドリードの寝室」、社会から見えない片隅で夜を過ごすホームレスの人の寝場所を撮影したものです。

第19回ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクール:オルモ・カルボ氏 (Olmo Carvo) に最優秀賞
ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクールについて

ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクールは、1997年に人道活動中にルワンダで命を落とした4人の人道活動家たち:メルセデス・ナバロ(Mercedes Navarro)、フロールス・シェラ(Flors Sirera)、マニュエル・マドラソ(Manuel Madrazo)、ルイス・ヴァルチュエナ(Luis Valtueña)を偲び、世界の医療団スペインが毎年開催する写真コンクールです。4人の仲間が示した人道主義の精神、献身、そして連帯は今やこの賞の核心とも言うべき価値観となりました。そして、世界の医療団の人道援助活動の使命半ばにして、尊い命を絶たれたプロの写真家でもあったルイス・ヴァルチュエナの名前がつけられました。19回の開催を経て、入賞作品は人道写真、そして人権侵害を訴える一枚として、大きく知られるようになりました。

第19回ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクール:オルモ・カルボ氏 (Olmo Carvo) に最優秀賞
ルイス・ヴァルチュエナ
1966年マドリッド生まれ。1998-1990年エル ムンド誌のフォトジャーナリストとして活躍し、その後TV局「アンテナ3」のフォト部門の主任を務め、雑誌「FV.Actualidad」の編集チームに加わりました。1996年から世界の医療団スペインのロジスティクス・オフィサーとして活動を開始、爆撃による犠牲者を支援するためレバノンに向かいました。その1年後ルワンダで活動中に命を落としました。

第19回ルイス・ヴァルチュエナ人道写真国際賞コンクール:オルモ・カルボ氏 (Olmo Carvo) に最優秀賞
世界の医療団スペインホームページ
http://www.medicosdelmundo.es/premioluisvaltuena/?p=1729

Flicker
https://www.flickr.com/photos/premiofotoluisvaltuena/sets/72157661952760760

Premio Luis Valtueña フェイスブック
https://www.facebook.com/premioluisvaltuena/

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