©Kazuo Koishi

誰もが必要な時に適切な治療やケアが受けられるように

― 事務局長 米良より新年のご挨拶 ―

あけましておめでとうございます。
旧年中は世界の医療団の活動にご理解とご協力、そしてご支援を賜り、誠にありがとうございました。


米良彰子
©Kazuo Koishi
2020年から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、人々の格差がますます拡大し、多くの人が孤立し、居場所を失い、弱い立場にある人たちへのしわ寄せが長期化しています。年末年始の医療相談会ではこころの相談をご希望される方が多くいらっしゃいました。国内、海外問わず今まで以上に医療へのアクセスの重要性が感じられた時だと思います。
そんな中、世界の医療団は多様な人達とつながり、活動を続けてきました。ロヒンギャの難民たちやラオス、フアパン県の職員たちは、自分達のコミュニティを守るために自ら動いて予防啓発を続けました。また、東京・池袋でも行政の協力を得て、ホームレス状態の人びとにも希望者に2回のワクチン接種を年内に行うことができました。世界の医療団のネットワークの多くの国でも同じように、医療を必要とする人々に質の高い医療を届け、現地の人々とともに活動してまいりました。

2022年は、昨年からの活動を一層強化すべく注力するとともに、コロナ禍でもお会いできた人、つながることができた人をはじめ、さらに多くの方と医療から取り残される人がない社会を目指した活動に力を入れていきます。一人でも多くの方が現状を知ることから次のステップが生まれます。この2年余りの経験を活かして国内外で行政に提言を行い、社会の仕組み自体に働きかけ、誰もが必要な時に適切な治療やケアが受けられるようにすることを目指します。2022年も、引き続きご協力をお願いします。

世界の医療団日本 事務局長 米良 彰子



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