※募集は終了しました

【医療コーディネーター募集】インド、アーンドラ・プラデーシュ州

世界の医療団(フランス)では、下記の職種の募集を行っています。

【※募集は終了しました】

■職種: 医療コーディネーター
■募集目的: ECHO(欧州委員会人道援助局)の資金援助による新規プログラム実施の為)
■業務開始:  即時
■期間:  1年
■勤務地 : インド、アーンドラ・プラデーシュ州(本部事務局所在地:バードラシャラム)
■募集形態: 有給契約
■プロジェクト名:国内避難民(IDP)の為のプライマリヘルスケアアクセス


1.背景


世界の医療団は、日本を含む世界中の弱者と呼ばれる人々、とりわけ社会から疎外され危機的な状況におかれた人々に対して、下記の活動を中心に支援の手を差し伸べることを目的とする国際的な連帯組織です。

◆ボランティアの医師をはじめとする医療保健の専門家、そのほか必要とされる分野の専門家や技術者の自発的行動参加を促す
◆ミッション遂行に必要な技能や知識を結集させサポートする
◆支援の対象となる人々との緊密な関係を維持する

インドにおいては、2007年から現地NGOである「Jan Kala Sahitya Manch Sanstha (JKSMS)」と共に活動し、2011年からは「Voluntary Health Association of India (VHAI)」と共に活動しています。以下、その二つのプロジェクトの概要です。

JKSMSとの共同プロジェクト(ラジャンスターン州ジャイプール市)

世界の医療団のフランス南西部地方支部(トゥールーズ)により、ジャイプール市内の11か所のスラム地区でJKSMSの母子医療プログラムを支援する活動が進められてきました。JKSMSがこのプログラムを通して目指す主要な目標は、ジャイプールの不安定な地域に於ける母親と子どもの死亡率低下に貢献することです。この目標を達成するためにJKSMSが取り組んだのは、住民の能力開発を進め自己健康管理能力を高める活動、地域住民の活動参加を促し、地域社会と医療機関との間の緊密な連携を維持する役割を担うコミュニティーヘルスワーカーへの支援、そして民間の医療施設と公的医療機関の間の官民パートナーシップ体制の強化でした。このプログラムは2007年から2012年12月まで続けられました。

VHAIとの共同プロジェクト(オリッサ州、カラハンディ県)

VHAIは世界の医療団の支援の下で、オリッサ州カラハンディ県でプライマリーヘルスケアプログラムを実施しています。これは世界の医療団、VHAI並びにオリッサ州政府による官民パートナーシップ活動です。VHAIはいくつかの州にまたがる任意の医療団体によって形成される連合体で、地域医療の促進に加え、医療サービスの公正な受給と配分を保証する社会正義と権利を擁護し、これによってインド国民の健康及び医療環境を改善することを目的に活動しています。世界の医療団 はVHAIとの間で交わされた覚書(MoU)に従い、VHAIに対して財政的な支援を行います。2011年1月から2013年12月までの期間に総計165,000ユーロの支援金を提供、同時に技術面での支援も行います。

NGO登録

尚、世界の医療団は「連絡事務所」(Liaison Office)としての正式な登記を準備しています。


2.当該プロジェクト概要 (アーンドラ・プラデーシュ・プロジェクト)


IDP(国内避難民)を対象とするこの新しいヘルスケア プログラムは、現地NGOの「Society for Integrated Tribal and Rural Action (SITARA‐包括的部落・村落活動のための組織)」を実行パートナーとして2013年6月の開始を予定しています。SITARAは長年にわたって国内避難民や部族民と向き合い共に活動を続け、IDP問題に真剣に取り組んいる団体です。

◆目的: IDPの医療保健環境を改善
◆対象地域と受益者: 17の村落に住む2,100人の国内避難民(IDP)
◆主な活動: 月に2回モバイルクリニックによる各村落訪問、保健教育のための住民集会、ボランティア医療職員
(ASHAs: Accredited Social Health Activists公認社会保健活動家)並びに公的医療職員(ANM: Auxiliary Nurse
Midwives看護助産師助手)の育成、IDP問題に対する行政担当者の意識改革推進

このプログラムは、ECHOから300,000ユーロ(1年)の資金援助を受けることになっており、この助成期間が更に2年間延長されることに期待が寄せられています。


3.プロジェクトのスタッフ


◆メインオフィス所在地:バードラシャラム
◆サブオフィス:パルワンチャ
◆チーム構成:世界の医療団チームは、3名の派遣スタッフ(ジェネラルコーディネーター1名、医療コーディネーター1名、アドミニストレーター1名)と5名の現地スタッフ(サポート要員)から成ります。SITARA チームは15名のスタッフによって構成されます。モバイルクリニック2チーム(人材募集中)は、医師2名、医師助手2名、看護師2名、コミュニティ連携コーディネーター2名、運転手2名です。


4.医療コーディネーターの全般的な役割 – 職務と責任


・レポートラインはジェネラルコーディネーター。 ・パートナーであるSITARAのプログラムコーディネーターと緊密な連携を保ちつつ活動することが求められます。 医療コーディネーターは、世界の医療団フランス本部(パリ)の医療面の責任者(Medical Referent)、データコレクション専門家と緊密に連絡を取り合って任務を遂行することが求められます。

医療コーディネーターが担当する職務は下記の通りです。

プログラム管理

◆プログラムの様々な要素が住民のニーズに適合しているかどうか、ニーズに対して一貫した整合性と関連性を保っているかどうかに留意する。
◆ベースラインアセスメント、データ分析、インディケーターのフォローアップを行う。
◆定期的にプログラムの構成要素を検証し、必要に応じて是正策を講じる。
◆活動全体の戦略策定に、ジェネラルコーディネーターやチームのメンバーと共に参加する。(次年度以降のためのニーズアセスメント)
◆国際条約、インド国内の法令、およびプログラムにおけるガイドラインを順守する。
◆プロジェクト成果のデータをモニターし、評価する
◆技術移転と能力強化
◆世界の医療団の医療チーム及び農村地域の行政担当者への技術移転、能力向上を図る

チームマネジメント

◆医療チームに対し、定期的にミーティング、ブリーフィング、デブリーフィングを行う
◆現地医療スタッフの募集、採用活動に参加する
◆医療チームをサポートする

レポート、コミュニケーション、公的役割

◆ECHOへの活動報告書の作成 (医療活動)と、その他、必要に応じ活動報告書作成
◆カンマム地域で活動する他のNGO(アクション・エイド、セーブザチルドレン、国境なき医師団、テールデゾム)との定例会議に参加する

◆現地保健当局との調整活動を行う
◆医療活動に関して、ECHOと連絡を取り合う


5.求められる人材


◆資格:医師
◆職歴
・医療コーディネーションにおいて十分な経験があること
・プライマリーヘルスケアプログラムの経験、特に農村部での活動経験があれば尚良い
・現地NGOとの協働経験があれば尚良い
・医療の研修やトレーニングを行った経験があること
・世界の医療団での活動経験があれば尚良し

◆語学力
・流暢な英語力

◆求められる能力
・計画および戦略策定能力
・教育的能力
・データ管理能力
・文章力

◆個人的特性(チームやプロジェクト環境に有効且つ適正に溶け込むために)

・インドの文化を尊重し、現地チームやパートナーから積極的に学ぼうとする姿勢
・忍耐力と交渉術
・いかなる環境でも冷静さを保つことが出来る
・頻繁な移動に対応出来る(飛行機、汽車、車を利用)
・社会性が限定された農村での生活を営むいことができる
・日常的な遠隔地へのフィールドトリップ (車で移動後、徒歩での1~3時間の移動を要する。早朝の出発が多い)

◆採用条件
・有給職
・1年契約


6.募集にあたって


・英文、和文で以下の書類をご用意頂き、hr@mdm.or.jp まで送付ください。
・メール送付の際、タイトルは「インド医療コーディネータポスト応募」としてください。

・履歴書
・職務経歴書
・動機書

・本ポストは世界の医療団フランスからの派遣となりますので、審査は全てMdMフランスが主体的に行います。応募書類が要件を満たしている場合、世界の医療団日本から世界の医療団フランスの人事部に書類を提出します。
・フランスでの書類審査後、面接(スカイプ・電話)に進まれる方にのみ、ご連絡を差し上げます。
・派遣決定となった場合、派遣者が円滑に活動開始できるよう世界の医療団日本はロジスティック、アドミニストレーションなどのサポートを提供します。

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