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感染拡大をくい止める!ラオス新型コロナウイルス緊急対応中!

ラオス国内では、4月のラオス旧正月明けから新型コロナウイルス感染者が急増しています。
首都ビエンチャンなどの都市部から地方へと感染流行が拡大し、ラオス保健省、地方保健局が対応に追われています。

世界の医療団の活動地でもあるフアパンは、ラオスの中でも貧困率が高い、医療体制がぜい弱な地域です。
医療施設も医療機器も医療人材も十分ではないところに、感染症拡大の危機が今、せまっています。国土のほとんどが山岳地のラオスでも有数の山岳エリアであるフアパンで、どう住民に新型コロナウイルスの脅威と予防法を伝えるか、マスクや石鹸、非接触型体温計などの感染予防物資を調達するか、現地スタッフは保健局とともに様々な対応に取り組んでいます。


新型コロナウイルスを知ってもらう


通信設備が整備されていない地域で、情報共有、感染予防法を伝えること、新型コロナウイルスを知ってもらうことから着手しています。情報拡散能力が高い若い世代向けにインフルエンサーに協力を仰ぎ、動画を配信しています。ポスターも作りました。拡声器を使って村を回っています。 
携帯電話などの情報手段を持たない村人には、スタッフ自ら数時間かけて赴き、マスクの着用方法や手洗いを一人ひとりに丁寧に説明します。


マスクと手洗いの重要性、限られた物資と環境の中で


感染予防策が有効であることを私たちは知っています。
マスクになじみのない、水の供給さえも不安定な場所もまだまだある地域で、村人に声をかけ、大勢と接する機会の多い市場で働く人にもマスク着用と手洗いを促します。緊急活動を始めもうすぐ一ヶ月ですが、まだマスク着用は浸透していません。マスクも十分でないばかりか防護衣などもありません。基幹病院であってもワクチンの保存にクーラーボックスを使っているのが現状です。


感染者とどう向き合うか


患者が重症化してしまったら、感染拡大してしまったら、今の状況では対応できないことを知っています。
ラオスの医療機関のスタッフにも感染者への対応などを知ってもらう活動に取り組んでいます。予防できる手段がありながらも、予防できず、予防法を知らずに感染拡大を招く事態を避けたいのです。

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世界の医療団はラオス南部のチャンパサック県で4年、北部のフアパン県での活動は5年目を迎え、現在も地域医療の枠組みを創る活動に取り組んでいます。ラオスの医療体制と人々の保健医療アクセス向上に取り組むことで、5才未満の子どもの死亡率を下げることを目指し活動を続けています。これまでの取り組みから、あらゆる医療資源が不足する現地で新型コロナウイルスと闘うことの難しさも情報を伝えることの大切さも、私たちは知っています。

ラオスでの新型コロナウイルス感染症の感染拡大をくい止める!緊急活動の資金を募っています。ご支援はこちらから皆様からのご寄付がラオスの人々の命を守る活動の支えになります。

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