©Kazuo Koishi

健康は権利、誰もが健康への権利を有する世界へ

世界保健デー2021

World Health Day 2021


私たち世界の医療団は、これまでも保健医療から疎外されている人たちのために、世界各地で現場に立ち、保健医療を届け、共に創り、健康への権利が侵害されている現状や要因を証言してきました。


「健康への権利」と「人は生まれながらに医療にアクセスできる権利」


- 新型コロナウイルス(Covid-19)パンデミックは、健康への権利が尊重されることの重みと再認識することの重要性をあらゆる社会に投げかけてきました。社会的経済的格差から健康格差まで、あらゆる格差が露呈され、増幅されている事象を今、世界中で目にしています。

Covid-19のワクチンもそのひとつ、パンデミックの対応には診断、治療、ワクチンへのアクセスが鍵となるにも関わらず、グローバルな公共財として扱われるべき感染症対策やワクチン接種に大きな不平等が起きていいます。 
富める国がワクチンを独占しても、パンデミックは終わりません。もう少し小さい範囲に限っても、ホームレス状態にある人、収監者、移民、難民、薬物使用者などの保健医療から疎外されやすい人たちにどうワクチンを届けるべきか、システムが機能するために何が必要なのか、すべての人に公平に届くためへの具体的な策を講じること、それを実現するために社会が向き合わなくてはなりません。そして、社会的差別やスティグマは、脆弱性をより強めてしまう、不平等を増幅するものだということを認識しなければなりません。
紛争や人道危機の影響を受けた地域では、保健医療システムやスタッフが十分でなく、必要な医療品や医療にアクセスすることができない人が今も大勢いるのが現実です。感染症流行下では、より特別な配慮と対応が必要です。ニーズや人権に基づかれることのない感染症対策は、パンデミックを長引かせ、人々を混乱させ、国内外間での不平等を深めるだけの結果をもたらすことになります。国内はもちろんのこと、国境を越え、国際的な連帯が、求められているのです。


ともに考え、取り組むこと・・・
健康への権利、連帯、人権に基づく保健医療システムがこれまで以上に必要とされ、あらゆる社会で、市民レベルでその実現へと取り組むことが大切なのだと考えます。


WORLD HEALTH DAY 2021
BUILDING A FAIRER, HEALTHIER WORLD

#WHD2021 #世界保健デー #VaccineForAll

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