マリでの支援活動について

マリ北部の各地域では、戦闘と爆撃により、ここ数日で急激に状態が悪化しています。
世界の医療団は、困難な活動状況にもかかわらず、マリの人々への支援活動を継続しています。

マリでの支援活動について
国際人道支援NGOの世界の医療団は、数年前からガオ州、キダル州、モプティ州とカイ州の複数の医療施設と2つの病院で医療活動を行ってきました。活動する北部の2つの地域では、空爆が報告されていますが、世界の医療団は支援活動を続けています。

一年前に戦闘が本格化して以来、世界の医療団を始め少数の医療系支援団体しかいなくなったキダル州の状況は非常に緊迫しています。世界の医療団は、事務所、倉庫、住宅の屋根に空爆を避けるための目印を設置しました。

世界の医療団ベルギーの活動責任者オリビエ・バンデカステレーは次のように説明します。「紛争による食糧危機と医療制度の崩壊は、この地域の人々を更に窮地に追い込んでいます。紛争の激化とそれに伴う人口移動が、状況を更に悪化させているのです。最も弱い立場に追いやられた人々が逃げ出しています。戦争の負傷者を治療することに加え、医療全般、栄養失調の子どもたちのケア、妊産婦に対する産前産後のケアなどを行えるようになることは不可欠です。

こうした日々悪化していく状況に、世界の医療団では、これらの避難民たちのための医療アクセスを確保するため、モバイルチームの強化を計画しています。最近、戦闘が発生したモプティ地域でも世界の医療団が避難民や孤立した住民に医療アクセスを確保するため準備を進めています。

継続した医療を提供することは根本的なことであり、世界の医療団は、人道支援活動と医療施設が戦闘に巻き込まれないことを強く望みます。戦闘に加わる人々は、負傷者、医療施設、医療従事者を攻撃の対象にしてはなりません。

世界の医療団の活動は公平かつ独立したものです。私たちはこの地域の全ての弱い立場の人々のために活動します。マリ国において、人道支援活動組織へのアクセスが疎外されないことを強く望むのはそのためです。

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