©Kazuo Koishi

バングラデシュで活動する人道支援団体コミュニティは、新型コロナウイルス感染症:COVID-19の感染予防と緊急対応にあたりバングラデシュ政府を支援します

*本プレスリリースは2020年3月29日にISCGが発表したプレスリリースを意訳したものです。
原文はこちらから


国連機関、NGO団体からなるISGC(The Inter Sector Coordination Group)は、バングデシュとロヒンギャの人々とともに、バングラデシュ・コックスバザール地域にて、新型コロナウイルス感染症:COVID-19の感染予防と感染拡大防止へ向けたバングラデシュ政府の取り組みを全面的に支援します。

現時点でロヒンギャ難民キャンプでのCOVID-19感染者は確認されていませんが、コックスバザール市内では海外からの帰国者1名の感染が報告されています。RRRC(The Refugee Relief and Repatriation Commissioner)、県保健局、行政局、人道コミュニティは、感染拡大を防ぐためのあらゆる措置を全力で講じています。

ISCGに参画する団体は、バングラデシュ政府による難民も含めたCOVID-19緊急対応の取り組みを全面的に支援します。COVID-19への取り組みには、包括的で組織的なアプローチが不可欠です。すべての人々の医療と健康を確保するために。

コックスバザールでは、保健センターがバングラデシュ政府への支援を強化しています。隔離、治療の受け入れ態勢を補強し、医療や予防に必要な物資の拡充、感染症治療の現場に従事する医療者の安全確保を図ります。

COVID-19の感染拡大防止とすべての人々の医療と健康を守るために、現在、人道支援活動は食料、医療、栄養、水、公衆衛生、情報、調理用燃料などの命を守るために必要不可欠となる活動のみに縮小されています。難民キャンプでの感染予防と生活に不可欠な支援活動は維持されながらも、感染リスクをできる限り抑えるために外部からのキャンプへの移動は制限されています。世界保健機関(WHO)ガイドラインやバングラデシュ政府の対策本部による決定事項に従って、人道支援団体は活動を行っています。海外からの入国者は14日間の隔離措置が義務付けられるなど、感染拡大を防止するためあらゆる予防措置を講じています。

今、最も優先される取り組みは、感染予防への意識向上を図り信頼性の高い正確な情報を共有することにあります。CwC(Communication with Communities)とそのパートナーは、新型コロナウイルス感染症に関する情報をロヒンギャ語、ベンガル語、ビルマ語でまとめた他、障害者に向けた情報提供や啓発活動、コミュニケーションツールの作成などを整備してきました。ロヒンギャ難民キャンプと周辺のコックスバザールのローカル・コミュニティでは、COVID-19の啓発・教育活動が実施されています。公共広告、ラジオ、動画、ポスター、チラシやメッセージを通して、感染症から自身と家族を守るために必要な予防法、症状などについて、支援団体やボランティアが周知に奔走しています。COVID-19について誤った情報が伝わることがあれば、人々の生命を危険に晒すことになります。地域や住民一人ひとりがWHOやバングラデシュ政府からの情報にアクセスできることが大切です。

コックスバザール市内および難民キャンプにて、手洗いのための清潔な水と石鹸がすべての人に行き渡るように、支援団体が政府機関と連携し感染予防の取り組みを強化しています。配給、医療、栄養に関連する施設での手洗い場を増設するほか、政府機関やコミュニティセンターなどでも同様の取り組みが進められています。

「このウイルスへの闘いには難題が山積しています。しかし、その中でも互いを思いやり、配慮し合う人間らしさを失ってはなりません。感染症がここにもやってくるかもしれない、そういう恐怖は理解できますが、差別はなんの解決策にもなりません。民族、人種、宗教や言語の区別なくCOVID-19は拡がっています。誰であれ、感染するリスクはあるのです」ISCGシニアコーディネーターNicole Eptingが話します。

コックスバザールでは、COVID-19の重篤症状を持つ患者を含め、専門的治療をするための医療施設、病床、リソースが非常に限られています。国連機関、人道支援団体、開発支援パートナー団体は、バングラデシュ政府による既存の医療施設、ロヒンギャ難民キャンプやローカル・コミュニティでの医療体制強化への取り組みを全面的に支援しています。疫学、感染症の研究管理を行うバングデシュ政府機関 The national Institute of Epidemiology, Diseases Control and Research (IEDCR)によるCOVID-19検査体制の拡充への対応も進められています。

また、難民キャンプとその周辺地域でモバイル・インターネット通信が制限されていること、これはCOVID-19対策において大きな課題です。サイクロンとモンスーンの季節がせまる中、キャンプ内でCOVID-19新型感染症の蔓延を防ぐために、その予防とキャンプ住民の命を守るためには通信が不可欠です。ロヒンギャの人々、キャンプ周辺に住む地域住民すべての人が、インターネットにアクセスし情報を得ることができるように、そして家族や愛する人々とつながることができるように。

バングラデシュ政府と人々は、これまでもロヒンギャ難民を受け入れてきました。 
最後に、この危機においてロヒンギャ難民とバングラデシュ市民への支援を強化するための、バングラデシュに対する国際的な支援を求めます。ISCGでは、2020年ロヒンギャ難民危機に対する合同人道対応計画に引き続き取り組むとともに、COVID-19初期対応策に関する要望書の提出などを通じパートナー団体の感染症対策を支援していきます。

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