©Kazuo Koishi

世界の医療団日本は、国際司法裁判所(ICJ)のロヒンギャへの迫害停止措置を支持します 

2020年1月23日、国際司法裁判所(以下、ICJ)は、ミャンマー政府に対し、ミャンマー国内60万人のロヒンギャへの迫害防止を命令する決定を全会一致で下しました。

ICJは、今なおロヒンギャは深刻な危機に晒されているとし「あらゆる手段を用いて」ロヒンギャへの迫害行為を停止するようミャンマー政府に対し求めています。また、今回の判決には、過去のジェノサイド(大量虐殺)に関する証拠の保全、今後の対応についてまとめた報告書を4ヶ月以内にICJに提出することも盛り込まれています。
このICJによる決定は、ミャンマーによる一切のジェノサイド行為の否定と提訴棄却を求める訴えを完全に退けるものとなりました。

今日、バングラデシュにある難民キャンプでのロヒンギャの生活は安定しつつありますが、先行きは依然不透明な状態にあります。
将来の見通しも立たずチャンスも奪われている、人々の間には先の見えない絶望感、不安感が拡がっています。

キャンプでの暮らし、生活環境は、劣悪かつ過密状態にあります。
携帯電話の使用、キャンプ外への移動は制約され、より一層外部との接触が制限されています。
キャンプのほぼ半数を占める若い世代は、基本的人権であるはずの教育の機会をも奪われています。
一次的な救急医療や基礎医療もその体制は十分ではなく、医療へのアクセスも多くの課題が残ります。
ロヒンギャの人々、特に弱い立場にある女性、子どもは、トラウマや恐怖を抱えながらキャンプでの生活を続けています。

ミャンマーからバングラデシュへとロヒンギャの大量流入からまもなく、世界の医療団はバングラデシュの難民キャンプにて、人々が生活に不可欠なサービスへアクセスできるよう保健医療を中心とした活動に取り組んできました。
ロヒンギャが有するはずである人間としての権利や尊厳に敬意を払い、彼らとともに活動しています。

国際的な司法の場における今回の裁定は、ロヒンギャがその権利を取り戻すための大きな一歩となりました。
ロヒンギャが安全に帰還するその日まで、国際社会によるこの危機に対する継続的な関与を求めます。

私たち世界の医療団は、ロヒンギャたちの発言の機会を創出し、今後も彼らの言葉を証言し続けます。


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