2011年の東大震震災後、これほどたくさんの団体が集まって意見交換する取組みは8年目にして始めてのことかもしれません。
見知った顔があるなか、ご自身も被災者でもあり、熊本地震、西日本豪雨で緊急支援活動に携わってきた薬剤師の尾形知美 氏より「災害支援とこころのケア」をテーマに基調講演をいただきました。
発災後から数カ月単位での被災地と住民の変化と復興支援、専門家でなくともできるこころのケアの取り組み、また現在、双葉郡にて進める住民の健康管理を目的とした地域包括ケアシステム構築についてのお話をいただきました。
「こころのケアは専門的介入だけでない、住民が前向きになる、行動に移せる支援、支援者は自分も大切にすること」をまとめとしてお話されました。
その後、各団体による活動紹介、経験や事例、それぞれの学びや課題、実践について語られました。
世界の医療団からは、震災後大槌での活動への参加をきっかけに、現在もそうそう地区、またいわきでの緊急支援で活動する小松原ゆかり健康運動実践指導者が登壇、7年の活動からの言葉を伝えました。
「頼っていいんだ、支えていいんだ、ということを運動を通して伝えてきた」
「しかけ作りが私たちの仕事。どのような感情を持っておうちに帰ってもらうか?災害で失ったものを埋まるかもしれないものを外からの風として流し込む」
語られた言葉たち
「ニュートラルでいるようにしている」
「自分を支える存在になっているだけに、外から見れることがなくなるかもしれない。どれが正解かがない世界。正解を求める必要はない」
「毎日試行錯誤しながらやっていく」
「自分のライフスタイルに合わせた考え方」
「故郷を捨てたわけじゃない。それまで個人個人ができることをする」
「気付きを大事にしている」
「相手がいる以上自分を顧みること」
「自己に置き換えて考えることを大切にしている」
「今までなかった。違いはあれどネットワーク、手をつなぐことに意義があるのだと感じた」
「網の目が細かくなってきて、福島はうまくいくんじゃないかと思ってきた」
「多くのジャンルの方と話して仕組み作りをしていきたい」
「精神疾患のある人のコミュニティは誰にとっても暮らしやすいコミュニティ」
