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ラオス小児医療強化プロジェクト:現地活動(豪雨被害支援活動)レポートVol. 4

新しく開墾された土地に建設された家屋
新しく開墾された土地に建設された家屋
2018年8月から9月にかけて起こった豪雨洪水災害から1年。

20年ぶりの記録的豪雨は山間の村々に大きな被害をもたらしました。世界の医療団は、通常活動を一時休止し家屋倒壊や水害を受けた4村を対象に、物資支援や衛生状態向上に向けた支援を行いました。
多くの家屋が流された村では、新しい土地に恒久的家屋が建設されはじめ仮設家屋からの移住が進んでいます。

この村では各家庭への物資支援のほか、流されてしまったスピーカーを村に寄贈しました。災害前に1か所に集住していた住民が被災後数か所に分散したこともあり、住民に向けた放送や情報伝達に役立つことと思います。

また、仮居住地となった土地の勝手が悪い水場やトイレ数か所を設置するために資材を提供しました。水場は浴場としても使用されるため、壁を設けるなどもう少し改善の余地はありますが、遠方にあった蛇口がよりアクセスし易い場所に移動、蛇口の数も数か所に増えました。

水場

水場

郡保健局によると、2018年の豪雨災害後に割り当てられた予算によって今後、数か所にて水供給システムの修繕・強化が行われるとのこと。

水場も、今後水量を増やすために追加工事を実施するとのことでした。

トイレも完成しました!どこにいくつ設置するかなどの議論で完成までに時間がかかった村もありましたが、最終的に被災住民と周辺住民双方が納得のいく形で決着したようです。

©Kazuo Koishi

村の高台に移住した家族のためのトイレ



今年の雨量は比較的少ないものの、フアパン県内では既に7名の犠牲を出す土砂崩れが発生しています。一度緩んだ地盤は短時間の豪雨でも崩れやすい状態になります。復旧工事が続けられるなか、これ以上の大きな被害がないことを願います。

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