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世界保健デー/World Health Day 2019 ‐サイクロン「イダイ」の被災地から

-感染症を防ぐために、医療を届けるために-

世界の医療団は、アフリカ南東部を襲ったサイクロンですべてを失ってしまった人々に医療を届けるため、モザンビークの住民と医療関係者とともに活動しています。

モザンビーク国内で598人の死者(2019/4/4現在)、50以上の医療施設が損壊、「イダイ」は甚大な被害を被災地にもたらしました。サイクロン通過後、被災地では下痢、コレラ、マラリアなど様々な感染症の蔓延が危惧されています。

世界保健デー 世界の医療団は、モザンビーク中部の都市ベイラから100㎞の地域ニャマタンダ、約800世帯が避難するJohn Segredoシェルターの医療センターにて、緊急の医療支援活動を行っています。避難所には、生活する術を失ってしまった人々が途切れなくやってきます。避難民となった人たちは、食料の配給を待ち、飲料水を求め数キロ先まで歩かねばなりません。既にコレラ感染が発生、拡大しており、喫緊の対応が求められています。ベイラとニャマタンダでは、既に1,000人以上のコレラ感染が確認されました。
保健省とWHOはNGOと協働し、4月9日までに80万人にコレラワクチンの集団予防接種を行う予定です。
また、世界の医療団はドンドにて、被災した医療センターの修復、医薬品の提供など、医療活動が早急に再開できるよう支援しています。被災地では、非常に危険な状況下の中、現地の医療者は数週間休むことなく医療活動を続けています。

サイクロン「イダイ」がモザンビーク、ジンバブエ、マラウイに直撃してから、3週間以上が経ちました。一番大きな被害を受けたモザンビークでは、1,641人が負傷、103,000戸以上の家屋が半壊、97,000戸以上が全壊、15,784戸が浸水、1,416,000人以上が影響を受けたと報告されています(2019/4/4現在)。世界の医療団は最も被害を受けた地域に救援チームを動員したほか、総重量7,000キロにも及ぶ医療機器、医薬品を現地に搬送しました。
医療を途切れさせないための活動は続きます。

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