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Shamshu (25) ーロヒンギャの証言

離婚して一人で住む女性、男性が家長の家(シェルター)に比べ、その生活には貧しさが窺える。
必要なものは?と質問すると「何もかも足りない、何もかも必要」と声をあらげた。
女性はより弱い存在だ。一般的にロヒンギャの成人した女性は外に出ることも少なく、話をすることもあまりない。女性だけの家庭に、支援サービスは届きにくい現状がある。
彼女はトラウマを抱え、一人、不安の中で過ごしている。言葉のはしばしに、彼女のやりきれなさを感じた。

ロヒンギャの証言


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1年前にここに来ました。
今、ここでの生活で困っているのは、食べ物と衣服です。食べ物は1ヶ月に一度、米が配給されるだけです。料理もできません。
電気もバケツさえもないんです。バケツがないので水も運べない。

Shamshu 去年の夏、誘拐、レイプ、放火、殺人、多くの恐ろしいことが起こりました。みんなが逃げまどう中で、私の従兄弟は殺されてしまいました。軍が一度に5人の人間を殺すところも見ました。
暴力が収まるまで逃げ続けました。その後、なんとか生活できるかと思い、一度は村に戻ってみました。でも、住んでいた家も燃やされてしまって、、、、跡形もない状態でした。
それから、私は近所の人とともに、ここまで逃げてきました。10日間から12日間くらいだったか、山に隠れていました。


今は、ここに一人で住んでいます。最近、体調を崩しましたが、お金がないので薬も買えません。10日間くらいの間ずっと、一人で我慢していました。一人なので、不安です。


©Kazuo Koishi

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