©Kazuo Koishi

2018年8月11日(土)、恒例の夏祭り&慰霊祭を実施しました

慰霊祭では、この1年に路上で亡くなられた方、ハウジングファースト東京プロジェクトとご縁のあった亡くなられた方を偲び、キリスト教と仏教で追悼式を行います。今年は4名の方を追悼し、集まった60名以上が故人の冥福を祈りました。

Aさんは、長く池袋で野宿されていました。HFTPを通じてアパートに入りましたが、寂しくなったり、アルコールから来る幻覚からお化けが見えてしまったりして、アパートを出たり入ったりを繰り返されていました。その後、テレビの時代劇が楽しみでアパートにいられるようになったAさん。HFTPとの交流も深い方でした。「また明日ね」と別れた最後の笑顔が忘れられません。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

夏祭り&慰霊祭 会場となった公園では、熱中症予防、デング熱予防対策を呼び掛けるチラシ、虫よけスプレー、スポーツドリンクを配布、また日中活動で作った手作りの石鹸、半年かけてみんなで染め上げたシルクスクリーンの手ぬぐいも出席者全員にお渡ししました。




慰霊祭が終了した途端、突然の雷雨。大雨のなか、路上生活者と元路上生活者によるダンスパフォーマンス・グループ「ソケリッサ」の幻想的なパフォーマンスが披露されました。

©Kazuo Koishi


雨が上がった夕方、炊き出しでは大塚モスクさん提供のカレーが振舞われ、その横で医療相談・生活相談会が実施されました。

長年、路上で生活されている方には、生活保護を始め、治療、支援を拒む方がいらっしゃいます。実質的には、辞退される方が多い、その背景にある社会によるスティグマをなくすために、私たちは活動に取り組んでいます。

©Kazuo Koishi

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