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未成年の難民たち

2017年、地中海を渡ってヨーロッパに辿り着いた難民は14万人以上、死者、行方不明者は2,700人以上(UNHCR発表、10月13日現在)にのぼります。その中に、家族と離れ、たったひとりで難民となった未成年者たちがいます。

終わらないヨーロッパの難民危機


世界の医療団が難民支援活動を展開するイタリアは、地中海を渡ってヨーロッパを目指す人々が最初に足を踏み入れる国のひとつです。2017年1月から8月までに、保護者がいない、または、離ればなれになってひとりでイタリアに着いた未成年者は13,227人、全体の13パーセントにも及びます(UNHCR発表)。彼らの多くは、頻発する紛争、迫害、家庭内暴力から自分の命を守るため、自らの意思で逃れてきましたが、ただでさえ厳しい難民としての行路を、ひとりで歩んでいるのです。

未成年の難民たち イタリア南西部に位置するカラブリアは、多くの難民が到着する町のひとつです。
ここの難民キャンプで、世界の医療団は、ギニア出身の少年、アルファに出会いました。彼はカラブリアに到着してから約1年になります。ギニアでは民族紛争が絶えず、必死の思いで7,000キロの距離を移動してきました。彼は、途中で通過したリビアで数か月もの間投獄され、その当時の体験がトラウマとして強く残っています。
「僕は、弟と一緒でした。リビアに入ったとき、突然、武装した男に弟が捕まり、僕の目の前で殺されました」


長く、危険で、孤独な旅は、未成年者たちに強いストレスを与えます。過酷な経験をしてきた彼らは、ヨーロッパに到着するときには精神が非常に不安定な状態になっており、PTSD(心的外傷後ストレス障がい)を発症しているケースもみられます。世界の医療団は、アルファのようにひとりきりで旅をし、大人でも抱えることができないようなつらい体験をした未成年者に特化した、こころのケアを実施しています。


彼らは難民である前に、まだ子どもである


©Olmo Calvo

カラブリアの難民キャンプにおいて、世界の医療団は、未成年者たちのこころのケアを実施しています。こころの成長過程にある彼らには、専門家による特別に配慮されたプログラムが必要です。世界の医療団の未成年者のこころのケア活動の一部をご紹介します。

声に耳を傾ける


1週間に1度、キャンプで暮らす未成年者たち、約100人にこころのケアを行っています。彼らは、話したいことや新しい環境で出会った困難や不満を、感情を解き放して話し、それをソーシャルワーカーが徹底的に聞きます。また、カラブリア当局が難民に関する緊急事態に備えるための準備をするなど、地元の人々と難民がともに暮らしていくことが日に日に難しくなっている状況があるため、イタリアやカラブリアについて考える機会を作り、理解を深め、トラブルを事前に防止しています。

園芸ワークショップでこころのケアをする


世界の医療団の心理士アルベルト・ポリートは園芸ワークショップを開催しています。未成年者たちにトウガラシの栽培をしてもらい、その成長を彼らの夢や希望と重ね合わせることで、こころのケアをしています。「彼らはヨーロッパに到着したことで、旅が終わったことを実感し、安堵するでしょう。しかし、数日後には、これまでの過酷な旅の記憶を思い出して苦しんだり、これからの生活を不安に思ったりするでしょう。なぜなら、彼らには滞在の許可もなければ、学校に行くこともできないのですから」とアルベルトは話します。


自分のルーツやアイデンティティーを知る


「アフリカの英雄たち」というワークショップでは、アフリカ文化の偉大な人物について学びます。ナイジェリア出身のミュージシャンで黒人解放運動家のフェラ・クティ氏、ガーナ出身の第7代国連事務総長でノーベル賞を受賞したコフィー・アナン氏などがテーマです。ワークショップを実施するソーシャルワーカーのヨディットとフランチェスカは話します。「彼らが新しい土地で居場所を見つけるには、自分のルーツやアイデンティティーを保っていることが鍵です。家族と離れ、早く成長しなければならなかった彼らにとって、非常に重要な問題です」


まだ、こころが成長の途中にある未成年者たちが、たったひとりで過酷な旅をしています
目の前で兄弟が殺され、自らも投獄された非常につらい体験から立ち直るには、
丁寧なこころのケアが不可欠です
ひとりきりで旅を続け、難民キャンプでトラウマと闘っている彼らに、
どうかあたたかいご支援をお願いいたします


©Olmo Calvo


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