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【緊急】アフリカ・中東を襲う 飢餓とコレラの脅威

アフリカ大陸のナイジェリア、南スーダン、ソマリア、中東のイエメンは、紛争と大規模な干ばつにより、食糧危機とコレラの脅威に直面しています。世界の医療団は、栄養不良とコレラの対策に重点を置いた緊急医療支援を実施していますが、現地の状況はますます悪化しており、一刻を争う状況です。

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飢餓で2,000万人が命を落とす可能性
(国連発表)


ソマリア   食糧不足に苦しんでいる人670万人、コレラ感染5万8千人
イエメン   700万人が餓死の状態
ナイジェリア 紛争で医療施設の30パーセントが破壊される
南スーダン  600万人が食糧不足に苦しむ




幾重にも重なる危機が引き起した飢餓とコレラ


今、アフリカ大陸のナイジェリア、南スーダン、ソマリア、そして、中東のイエメンは、非常に深刻な食糧危機に直面しています。その原因は、紛争と大規模な干ばつ。2011年、東アフリカを大干ばつが襲い、約26万人が犠牲になりましたが、今回の干ばつはそのときを上回る規模だとも言われています。

「4か国で少なくとも2,000万人以上が影響を受けているという規模の大きさ、さらに、人道的介入も難しく、まさに緊急事態です」世界の医療団フランスの理事長フランソワーズ・シヴィニョンは述べます。市民を巻き添えにする激しい紛争と、それに起因する政治・経済の混乱。そして、気候変動がもたらした大干ばつ。さらに、ソマリアとイエメンでは、紛争による混乱が不衛生な環境を作り出し、清潔な水を手に入れることもできないため、コレラの感染が拡大しています。また、人々は戦渦から逃れるため、また、食糧を手に入れるため、避難民となって移動しています。このような深刻な危機が幾重にも重なり、緊急事態を生み出しているのです。

世界の医療団は、現在、ナイジェリア、ソマリア、イエメンで、栄養不良とコレラの対策に重点を置いた緊急医療支援を行い、南スーダンでの支援開始に向けてアセスメントを実施しました(2017年6月)。現地の状況はますます悪化しており、一刻を争う状況です。どれだけの人を治療しても、どれだけの物資を輸送しても、すべてが追いつきません。どうか皆さまのご支援をお願いいたします。



医療でしか救えない命 飢餓とコレラの脅威に立ち向かう


©Jelle Boone

ソマリア北部の町ボサソ。ケアセンターのベッドに座り、やせ細った腕に点滴を刺した子ども。その隣で不安そうに寄り添う母親のHawa Abdurashidさんも、もう何日も満足な食事を口にしていません。「干ばつは村全体に影響を及ぼし、私たちはとても苦しいです」栄養不良は子どもたちを苦しめ、命を奪っていきます。また、コレラなどの感染症にかかる危険性も大きくなります。すぐに治療が必要な状態であっても、治療を受けられる人はごくわずかです。


アフリカ


◆ナイジェリア
北東部ボルノ州では、2013年から続く戦闘により、2万人以上が犠牲になり、医療施設の30パーセントが破壊されました。世界の医療団は、ボルノ州マイドゥグリの4か所の難民キャンプで、特に妊産婦と栄養不良の子どもに配慮したプライマリーヘルスケアの体制強化と、2か所のヘルスセンターのサポートをしています。

◆ソマリア
およそ620万人もの人々が食糧不足に苦しめられています。36万人以上の子どもが急性栄養不良、そのうち7万人以上が直ちに治療を受けなければ命に危険が及ぶ状態です(WFP発表)。また、コレラの感染者は5万8,000人を超え、800人以上が亡くなっています(WHO発表)。世界の医療団は、北部の町ボサソで、24時間無料で誰もが利用できるケアセンターを4か所運営し、これまでにおよそ5万人の診療をしました。

◆南スーダン
長い独立戦争が終わったあとも激しい内戦が続いています。国土の8割が紛争の影響下にあり、今日、安全な場所も、明日は戦場になるかもしれない危うさがあります。医療サービスはまったく機能していません。600万人が食糧不足に苦しんでいます(IPC発表)。

中東


◆イエメン
2年半に及ぶ激しい紛争により国家が崩壊状態となっているイエメンでは、紛争による死傷者の増大とともに、深刻な食糧不足に陥っており、700万人が飢餓の状態にあります(WFP発表)。また、50万人近くがコレラに罹っています(WHO発表)。世界の医療団は、首都サヌアのヘルスセンター15か所で経口補水療法を、2か所で下痢の治療を行っています。



アフリカ・中東の一部で人々の命を奪っている飢餓とコレラ―。
その規模の大きさに必要なだけの支援が追いついていません。
事態は一刻を争います。どうか皆さまのお力をお貸しいただけますようお願いいたします。

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