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04.12 2017

フランス北部グランド・シント難民キャンプでの大規模火災:警告は聞き入られることなく、最悪の事態に


ちょうど1ヶ月前、世界の医療団はグランド・シントの難民キャンプの状況について警告を行っていました。30日前のことです。人口の過密化と治安の悪化によってキャンプ内で高まる制御不能な緊張感について、メディアとフランスの当局に対し警告していたのです。しかし改善措置がとれらることのないまま、時が過ぎてしまいました。

「キャンプの人口過多で人々は寝場所もなくなり、安全のため女性や子どもはキッチンで寝ざるをえなかったこと、こういった状況が重なった結果、一酸化炭素中毒により30人が病院へ搬送されました。」 世界の医療団のオペレーション担当のステファン・ヘイマンズがコメントしています。「衛生環境の向上と治安とキャンプ自体の再編を求めた文書を宛てたが、結果的になんの考慮もないままこのような事態が起こってしまった。」

現時点においても、フランス当局は適切な対応が出来ていません。「グランド・シントの行政当局に対し、対応を求める呼びかけをより一層強くせねばなりません。また最悪の事態に至るまでの政府の対応の遅れに対し、声をあげていかねばなりません。グランド・シントの行政当局は、3つの体育館を追加の施設として解放しました。体育館に移った難民たちはそこにいなければ、今ごろどうなっていただろうか?」

今回の大規模火災は、永続的な解決策を見出せない政府の対応が引き起こした事態に他なりません。「昨年10月、カレーの難民キャンプが解体されたことを受けて、世界の医療団は当初より小規模かつ非公認のキャンプが形成されることによる危険性を指摘していました。またグランド・シントの収容能力についても疑問を呈していました。そして残念なことに、私たちの指摘は現実となってしまいました。」

火災は鎮火しました。世界の医療団はフランス当局に速やかな人道的配慮を要請しました。現在、同キャンプで活動するチームが医療支援活動にあたっています。現時点で800人から1000人もの難民についてその安否確認が取れていません。
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