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05.16 2017

アフリカ・中東 栄養危機:ナイジェリア 崩壊した医療体制、高まる医療ニーズ


イエメン、ナイジェリア、南スーダン、ソマリア、ケニアは深刻な食糧不足に陥っています。世界の医療団は、人道的なアクセスを促進するため、国際社会の緊急の反応を求めると同時に医療支援活動を強化しています。
現在の危機は、繰り返される干ばつや紛争、その結果引き起こされた人口の移動、政情不安などによるものです。 「これは緊急事態です。4カ国で少なくとも2,000万人の人々が苦しんでおり、支援を受けるのも難しい状況にあります」と世界の医療団理事長のフランソワーズ・シヴィニョンは説明します。

「この危機に対する警告は数か月前に出されましたが、紛争の政治的解決策が見つからない限り、栄養危機のリスクは増加するでしょう。 我々は、国際社会の外交的かつ資金的な動員を呼びかけます」と世界の医療団国際事業部のジャン・フランソワ・コルティは言います。

アフリカ・中東 栄養危機に対する世界の医療団の活動地は、こちらの Google mapからご覧いただけます。


活動の詳細―ナイジェリア―

活動地

2016年8月より、ボルノ州の州都であるマイドゥグリで活動しています。現在はボルノ北東にある避難民のコミュニティにおいて栄養失調やプライマリヘルスケア、リプロダクティブヘルスといった主な医療ニーズに応じて活動しています。

現地の状況

ナイジェリア北東部においては、ナイジェリア政府とテロリスト集団ボコ・ハラムとの間で続く紛争により、180万人近くの人々が避難を余儀なくされています。 この紛争は、広範な避難移動、国際人道法違反、人道危機の増大を招きました。
攻撃は定期的に発生しており、この危機はアダマワ、ボルノ、ヨベの北東3州850万人を超える人々に直接影響を与えています。 ボルノ州では、この地域の国内避難民(IDP)が最も多く、現在150万人(83%)が移住しています。 このIDPキャンプは、0〜18歳の子どもが人口の56%をしめており、また54%は女性です。私たちがケアする人々の大部分は、北部での激しい戦闘を逃れてきている人々です。
ボルノ州の州都マイドゥグリとその周辺には、100万人以上のIDPがおり、限られた基本的サービスの提供を圧倒しています。 地域の市場や食料供給チェーンなど人々の日々の生活は、不安定かつ深刻な影響を受けており、多くの家族が飢え、食糧にアクセスできなくなり、栄養失調を引き起こす要因になっています。

ボルノ州の保健医療体制は崩壊しており、医療支援のニーズは非常に高い状況にあります。 医療機関のおよそ30%が紛争で破壊されたか、または重大な損害を受けています。 医療センターとスタッフは、標的の1つだったのです。 現在、医療機器と医薬品の不足に直面しており、医療施設の約90%が栄養失調の子どもを治療することができません。

ボルノ州に対する人道支援は増加しましたが、状況はいまだ安全とはかけ離れています。 多くの家族は取り残されたままにされ、村に帰ることもできず、次の食事がどこにあるのかと心配し、翌日は一体どうなっているのかも定かではありません。

世界の医療団の活動

ボルノ州において最も弱い立場にある人々のために活動しています。多くの国内避難民はもちろん、この大規模な人口移動の受け入れで影響を受けた人々も含まれます。

1つの病院と2つのモバイルクリニックを運営し、以下のような活動を行っています。
・プライマリヘルスケアの提供
・5歳未満の子どもたちの栄養状態の診察
・重度の栄養失調の5歳未満の子どもたちの外来治療
・レイプ被害のケア、リプロダクティブヘルスケアの提供
・地域内における健康教育の推進
・子ども、妊婦への致命的な病気に対する予防接種

これらに加え、今後早急にメンタルヘルスケアに関する活動も開始する予定です。

私たちのクリニックには、男性と女性の臨床医、助産師、薬剤師、数人の看護師、事務スタッフなどを配置し、多くの人々が集中することによる混乱や事故を防ぐようにしています。
平均して、私たちは各診療所で毎日100-150人を治療します。患者の大部分は妊婦、子どもです。
私たちはまた、ナイジェリア当局と世界保健機関(WHO)と密接に協力し、子どもたちの予防接種キャンペーンを主催しています。

活動の成果(2017年4月1日~21日)

16,810人の子どもたち(5歳未満)を診察
1,149人の子どもたちが栄養失調の治療を受け、退院
20,067件の診察を実施(すべての活動において)
257人を基幹病院に連携

現地からの声

―ルース・ジェイムズ、現地ジェネラルコーディネーター
栄養部門は、コミュニティとの連携がうまく運んでおり、結果として非常に忙しくしています。私たちは栄養状態の診断で非常に高い評価を得ており、これはコミュニティが世界の医療団の活動を十分に認識していることを示しています。私たちは80%以上の治癒率を有しており、5月1日現在では、毎週約1,000人の子供を治療しています。

ナイジェリアへの医療支援を強化するために

<<皆様のご支援でできること>>
5,000円=重度の栄養失調の子どもたちの治療費10人分
6,500円=栄養失調の治療に有効なプランピーナッツ(栄養治療食)1箱分
12,000円=周辺農村部での治療に赴くモバイルチームが使う車両の燃料代等1日分

<<ご支援はこちらから>>
■直接寄付をする
▶世界の医療団オンライン寄付

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▶ヤフーネット募金
https://donation.yahoo.co.jp/detail/802001/
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▶ソフトバンクかざして募金
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/careerSelect.jsp?corp=230


※活動レポートの郵送も行っています。資料請求フォームよりお申し込みください。なお、郵便振替でのご寄付をご希望の場合も、資料請求よりご連絡をいただきましたら、用紙をお送りいたします。

ご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。
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